本格犯罪捜査ゲーム『DETECTIVE X CASE FILE #1 御仏の殺人』を実際にプレイしたので、その感想を記事にしました。
ネタバレなしでプレイした感想を書いていこうと思いますが、少しでも絶対ネタバレしたくない方は読むのをお控えください。代わりに下記ですぐに購入できるので、少しでも興味があれば購入することをおススメします。
『DETECTIVE X CASE FILE #1 御仏の殺人』とは
『DETECTIVE X CASE FILE #1 御仏の殺人』は、お家でできる本格犯罪捜査ゲームです。
リアル脱出ゲームを手掛ける「SCRAP」とミステリ作家の「道尾秀介」さんのコラボによる作品で、今までのリアル脱出ゲームの要素にミステリー(本格犯罪捜査)を織り交ぜたような謎解きゲームになっています。
道尾秀介さんといえば、「向日葵の咲かない夏」「シャドウ」「カラスの親指」などを手掛けらえているミステリー作家の方ですね。
『DETECTIVE X CASE FILE #1 御仏の殺人』は、ミステリー作家が手掛けただけあって本格ミステリーの世界に入った探偵のような気分になります。そこで起きた殺人事件を解明していくのがプレイヤーの使命になります。
この時点でワクワクしてきた人はぜひ買ってみてほしいです。絶対ハマると思います。
捜査資料もたくさんあります。新聞記事や雑誌の切り抜き、事情聴取や写真など。映像や音声なども後々出てきたりするので、本当に様々な捜査資料を使って、事件の解決を目指します。
これだけ多くの資料をどの順番で読んでもいいし、チームプレイならそれぞれで読んで情報共有してもよいし、捜査方法は自由です。
読み物が多いので、まさにミステリー小説を読んでいるかのような体験もできますし、謎解きの要素ももちろんあるので何度も資料を読み返しながら一つの答えに向かっていく過程が、まさに探偵になりきって捜査している感覚を味わえます。
・時間制限はなし
・プレイ人数は1~4人
・想定時間は3~4時間
・インターネットに接続された端末(PCやスマホ)が必要
『DETECTIVE X CASE FILE #1 御仏の殺人』をやってみての感想
結論から言えば、すごくおもしろかった!
まさにミステリー小説の中に入って事件捜査をしている探偵のよう!
その面白さを5点あげると以下のようになります。
・個性あふれる登場人物が面白い
・様々な資料を読んで謎を解明していくのが面白い
・ちょうどよい難易度の謎解きが面白い
・自分のペースでできる&子育て世代でもできるのが良い
・意外性のあるストーリーが面白い
それぞれの点について、以下で詳しく説明していきます。
個性あふれる登場人物が面白い
ミステリーはたくさんの登場人物(=容疑者)が出てきますよね。
『DETECTIVE X CASE FILE #1 御仏の殺人』でも個性豊かな登場人物が出てきます。供述調書という形でどんな人物であるのかというのを把握することから捜査が始まります。そしてみんなそれぞれどこか怪しい。
お寺の宿泊イベントに集まってきた人々という設定なので、占い師、バー店員、ギャル、元警官などが容疑者となって出てきます。やりとりもそれぞれ個性的で読み物としても面白いです。
もちろん事件に関係ありそうな部分を読みほどいていくのが目的ではありますが、小説を読んでいるようなエンタメ部分もしっかりと作ってあって、さすが小説家が書いてあるだけはあります。
ミステリ小説でも登場人物の面白さがあると思いますが、本作も小説を読んでいるのと変わらない面白さがあります。1冊のミステリー小説を読んでいるかのような感じでゲームができるのが良い部分だと思います。
様々な資料を読んで謎を解明していくのが面白い
大量の資料の中からヒントとなるものを見つけ出して次に進むための謎を解くといった感じで、どこに謎の解明につながるヒントが書いてあるのか、様々な資料をもとに謎解きをしていくのがとても面白いです。
供述調書でそれぞれの登場人物を把握したり、事件の背景を理解するために新聞記事を読んだり、雑誌の切り抜きを見て情報を収集するなど捜査資料をたくさん見ることがヒントにつながったりします。また、事件現場の写真や、現場の地図なども資料として活用できたり、広告チラシなど一見すると関係ないようなものまで含まれており、それらを様々に駆使して謎を解いていく必要があります。
ほかにも動画だったり、音声なども資料として出てくるので、それらを見て事件解決のヒントを探していく必要もある。文章を読みだけではなく、写真を隅々まで見てみるとか、小さく書かれているものを虫眼鏡で見たり、動画や音声などをみて聞こえる音や見えているものなど、様々な要素を組み合わせて捜査を行うことができる。
いろんな捜査資料を使うので、同じことの繰り返しのような印象はなくて、次はどんなものが出てくるのだろうというワクワクします!
こうした飽きさせない絶妙なバランスで構成されているので、単純にミステリーとしての出来もよいし、ゲーム全体のバランスとしてもよくできている印象でした。
ちょうどよい難易度の謎解きが面白い
殺人事件の犯人やトリックを推理する、と聞くと難しそうという印象を受けるかもしれませんが、それほど難しい推理はなく資料を読んでいけば謎の答えは見つかるので、すごく難しいという印象は受けませんでした。
私自身、ミステリーを読んでても犯人とかをわかったことはほとんどないくらいの推理力なのですが、何とか答えにはたどり着きました。情報を整理したり何度も見比べてみる必要はありますが、リアル脱出ゲームをいくつかやったことある人ならたどり着けるレベル感であると思います。
謎がどうしても解けない場合は、ヒントなどもあるので適宜見ていってもよいと思います。時間がない方はヒントを見てサクサクといていくのも面白いと思います。小説を読む感覚でちょっとしたゲームを楽しむといった形での楽しみ方もありのように思います。そういう楽しみ方をする上ではさらに難易度は下げられる気がします。
自分のペースでできる&子育て世代でもできるのが良い
時間制限はないので、わからないところが出てきたら一晩寝てから続きをやるっていうのものありですね。自分のペースでじっくりとできる部分もよいところのように思います。少しずつ解明していくのもリアルに捜査している感じで面白いかもしれません。
私も2日に分けて謎の解明に挑みました。3~4時間なのですが子供が起きているとなかなかできないので、子供が寝た時間に2時間くらいやって、次の日も2時間くらいかけてやった感じです。
そういう意味では子育て世代も空いた時間で少しずつできるというのが良いですね。
意外性のあるストーリーが面白い
リアル脱出ゲームでもそうですが、ストーリーはあくまで謎解きを盛り上げるためのおまけ的な側面が強いと思います。決してつまらないというわけではないですが、謎解きのための無理やりな設定なども多いですよね。
そこに期待はしていないというのが当たり前だと思いますが、本作ではストーリーも非常に魅力的な要素の一つです。登場人物それぞれの背景や、あっと驚くような展開になるなど、1本の小説や映画を見たかのような満足感を得ることができました。
しかも、あっと驚くような真実にたどり着くのも自らの推理によるなので、自分で謎を解いて真実に行き当たった時には鳥肌が立ちました。なるほどそういうことになるのかー!って感じでシビれました。さすが「道尾秀介」が書いただけはあって満足感が大きかったです。
『DETECTIVE X CASE FILE #1 御仏の殺人』はどういう人におススメか
おススメできる人は以下の方かなと思います。
・ミステリー(小説・ドラマ)が好き(特に道尾秀介さんが好きな方)
・ストーリー重視の謎解きが好き
・これまでにない謎解きがしたい
ミステリーが好きな方は絶対におススメです。小説やドラマの中の登場人物になりきって楽しみましょう。道尾秀介要素はこの作品にもあります。
逆に、リアル脱出ゲームのパズル的な謎解きを期待している人は、パズル的な要素は少ないのであまりおススメはできないですね。ただ、ストーリーを追いながら真実にたどり着くといったストーリーを体感することが好きな方であればとても楽しめると思います。
また、本格犯罪捜査ゲームというジャンルは今までにない体験になっていると思います。今までの謎解きとは一味違う謎解きに挑みたい方にもおすすめです。
ただ、このブログ記事を見ている方は、おそらく『DETECTIVE X CASE FILE #1 御仏の殺人』に少なからず興味のある方でしょうから、そういう少しでも興味がある方はやってみていただくのが一番良いと思います。
Amazon・楽天市場などでも購入できるので、以下のリンクから確認してみてください。
まとめ
『DETECTIVE X CASE FILE #1 御仏の殺人』についての概要と実際にプレイしてみた感想について書いてみました。
ストーリーも謎解きも大満足で、少しでも興味のある方すべてにおススメです。
シリーズ化してもらえれば、次も必ず買いたいです。またやりたい!!
記憶を消してもう一度やりたいとも思います。ここ数年で一番好きな作品かもしれません。
リアル脱出ゲームの純粋な謎解きももちろん大好きですが、ミステリーを解明していく謎解きというのも今後もやっていきたいと思いました。
もし何かミステリー謎解きのものでおすすめのものがありましたら、ぜひコメントをお願いします。
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